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2025/12/17
PPCスキル~自己決定理論とは~
こんにちは。EDIT STUDYです。採用サイトをご覧いただきまして、ありがとうございます。今回の記事では『PPCスキル~自己決定理論とは~』というテーマで実際にPPC(Positive psychology Coaching)スキルが現場でどう生かされて、実際に生徒様がどう変化、成長していくのかをご紹介していきたいと思います。
自己決定理論(Self-Determination Theory)
自己決定理論(SDT:Self Determination Theory)とは、心理学者のエドワード・L・デシが提唱した理論です。当時主流だった外発的動機付けに対して、内発的動機付けにフォーカスを当てたものになります。

エドワード・L・デシ
外発的動機付けは、行動に対する報酬・罰や上司の命令など、外的な要因によるモチベーションです。これに対して、内発的動機付けは本人が自らやりたくてやっている状態を意味します。自己決定理論では、人間は3つの基本欲求を満たすことにより、内発的なモチベーションが向上し、自ら積極的に行動しようとすると提唱しています。
3つの基本的欲求とは、「自律性」、「有能感」、「関係性」です。
① 自律性(Autonomy)
人は、自分の意志で決めて自律的に行動している、と思いたい欲求や、この自律性を高めたいという欲求があります。人に強制されたり自分の選択肢がないと、やる気がでないことはありますよね。自分で選択して主体的な役割をおっている/ 言われたからではなく自分がやりたくてやっているのだ、と思えれば、モチベーションが上がりより積極的に動くようになるのは皆さんも経験があると思います。
② 有能感(Competence)
これは能力を発揮したり周囲に影響力を持つことで、自信や自尊心を高めたいという欲求です。周りから褒められたりすごいと思われていると、やる気が出てきたりすることありますよね。これを満たしていくことで、学習意欲や達成意欲が高まります。
③ 関係性(Relatedness)
他者と結びついていたい、良好な関係を築きたい、集団に属したい、といった欲求のことです。これを単独で満たしてもモチベーションは上がらないとも言われているが、孤独を感じていたりメンバーと仲が悪かったら中々やる気が出ないことはありますよね。社員同士の良好な関係を築くようにするのが大切になってきます。
この自己決定理論というスキルを上手く活用して面談に取り組むと生徒のモチベーションを高めたり、モチベーションがないと言っている生徒に一歩を踏み出すキッカケを与えることができます。
例えば実際の面談のやり取りを下記の通り紹介しますので確認してみてください。
例)
『SS(先生)、今目の前の勉強に集中するモチベーションが湧かないんです。どうすれば良いですか?』
『そうか、そういう時もあるよね。過去にモチベーションが湧いた時ってどんな状態だった?』
『そうですね、高校受験の時はモチベーションがあった気がします。』
『高校受験の時と今って何が違いそう?』
『よく考えたら高校受験の時は志望校も自分で決めて、やることも自分で決めてました!』
『なるほどね。それは自律性があったのかもしれないね。今はどうなの?』
『今は親にMARCH以上って言われて、何となくやらされ感があったかもしれないです。』
『そうか!良く気付けたね。高校受験の成功体験を今にどう生かせそうかな?』
『実際に明治に行きたいって思ったのは自分なので、自習室に来る時間とか何をどれくらいやるかを自分で決めれば、同じように「自分で決めたことだから頑張ろう!」ってなりそうです!』
このような形で生徒本人の過去のモチベーションが湧いた時をヒアリングして、今に当てはめて自己決定理論に沿って物事を決めてもらうと、自然と生徒のモチベーションが持ち直すことがあります。
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