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2025/12/18
生徒のモチベーションを上げる、PPCとは?~Week12~
こんにちは。EDIT STUDYです。今回のコラム記事では、ご検討いただいている求職者の方向けで『生徒のモチベーションを上げる、PPCとは?~Week12~』というテーマでEDIT STUDYのSS(先生)として働く上で欠かすことのできないPPC(Positive psychology Coaching)の概要に関してご紹介していきたいと思います。
第12回目の今記事ではコーチングフローで重要な『学習性楽観主義』に関してご紹介していきます。
学習性楽観主義
楽観的な人と悲観的な人はある出来事に対しての説明パターンが異なっていたことが研究で明らかになっています。この説明パターンを学んでいくと、人は楽観性を学習できることが明らかになり、現在、米国陸軍も採用している考え方です。これを学習性楽観主義と言います。

例えば、悪いことがあった時に楽観性の高い生徒は説明パターンAで『このテストの結果は今回だけでしょ(時間:瞬間)』『このテストの結果は今回の範囲だけ(部分:ここだけ)』などと捉えることができます。逆に楽観性の低い生徒は『このテストの結果はずっと続いちゃうな(時間:永遠)』『このテストの結果は英語だけじゃなくて国語もきっとダメだな(範囲:全体)』となり、出来事が同じでも捉え方が変わり、捉え方が変わるとその後の行動も変わってしまいます。
なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。実は学習性楽観主義と対になる捉え方で学習性無力感というものがあります。
学習性無力感
ある実験でイヌを 3 グループに分け、グループ1 と2のイヌ(上段左・真ん中)の足に電気ショックを与えました。グループ2(真ん中)のイヌは鼻でスイッチを押せば電気ショックが止まる仕組みになっています。(つまり、「自分が何かをすれば、状況や結果は変えられる」ことを学ぶ)
しかし、グループ1のイヌ(左)は鼻でスイッチを押しても電気ショックが止まりません。(つまり、「自分が何をしようとも、状況や結果は変えられない、自分は無力だ」ということを学ぶ)グループ3のイヌは電気ショックも与えられず、何もないニュートラルなイヌです。次にそれぞれのイヌに別の新しい課題を与えました (下段)。
先ず、それぞれのイヌはシートの上にいます。そのシートには電気が流れます。電気が流れた時は、誰でも飛び越えられる真ん中の低いハードルをピョンと飛び越えれば安全な場所に行けます。先程の実験で「自分が何かをすれば状況や結果は変えられる」ことを学んだグループ2のイヌ(真ん中)とニュートラルなグループ 3 のイヌ(右)は、電気が流れた時、ヒョイっとハードルを飛び越えて、新しい課題を難なくクリアしました (下段右)。
しかし、先程の実験で「自分は何をやっても結果は変わらないし、無力だ」ということを学習したグル
ープ1のイヌ(左)は、飛び越える素振りも見せず、電気が流れるシートの上でただただうずくまってしまったのです。新しい課題は簡単な課題だったはずなのに、チャレンジすらしなかったのです (下段左)。

この学習性楽観主義と学習性無力感を知った上で、学習性無力感がある生徒に対しては、楽観主義とは学習できる、今の状態でも出来ている部分に目を向ければ身に付けることができる、とアプローチすることで効果的に対応することができます。
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